Environment
自然共生と生物多様性の保全
「生き物調査(生態系)」
調査地
大阪府交野市河川護岸工(H11)
京都府京都市土留工(H27)
調査方法
目視で確認
潜水して確認
粘着トラップ
サーモカメラ
調査結果の概要と考察 『❶〜❺』
❶ 植物
木製構造物の隙間から生えるイワヒメワラビ
【考 察】
木製校倉式構造物は隙間に土砂が堆積しやすいため、植生が回復しやすいと考えられます。また、地山との共通種が多くかつ外来種の少ない植生へ回復しやすいことも示唆されました。
❷ 両生類・爬虫類
木製構造物の隙間で
求愛行動をとっていたタゴガエル(高槻市)
木製構造物の隙間に残っていた
シマヘビの抜け殻(京都市)
【考 察】
❸ 陸上昆虫類
図 クラスター分析の結果
【考 察】
木製構造物で確認される種は地山との共通種が多く、その他の構造物と比べて色々な昆虫類が利用していると考えられます。
❹ 魚類
木製護岸工の隙間を出入りするカワムツ (交野市)
【考 察】
構造物の隙間が、隠れ場所として利用されていると考えられます。
❺ 表面温度
サーモカメラによる木製構造物と地表面との温度比較
【考 察】
木製構造物が、生き物にとって日射と熱からの避難
場所になると考えられます。
まとめ