01,証明された安全性
様々な調査により安全性が証明されています
O&Dウッドは「マイトレックACQ」(主成分:銅、塩化ベンザルコニウム)を用いて加圧注入処理されています。マイトレックACQは、日本工業規格(JIS)の定める木材保存剤に適合し、信頼性の高い薬剤として認められています。
住宅部材にも広く使用されており、数々の安全性を証明する試験も行われています。また、過酷な条件下でも薬剤成分は木材にしっかりと固定され、周辺環境への影響が極めて少ないことが確認されています。
02,溶脱試験
ACQ処理木材の溶脱試験結果
マイトレックACQを注入した試験片について、JISK1571に準拠した溶脱試験を実施した結果、同保存剤の溶脱率は極めて微量であることが確認されました。過酷な条件下においても、薬剤成分の98%以上が木材内部に強固に固着しており、高い安全性が実証されています。
さらに、9回目以降の繰り返し試験では溶脱が0%となり、環境への溶出による影響は実質的にないことが明らかとなっています。これらの試験結果に加えて、実際に構造物を設置した現場でも水質調査を行い、O&Dウッドが周辺水環境に与える影響がほとんどないことを確認しています。
施工現場の水質調査
O&Dウッドに使用されている「マイトレックACQ」の有効成分である銅酸化物は木材に強固に固着するので、水辺などの環境下でも安心して使用でき、現場実績も多数あります。
環境への影響評価の一環として、実際の施工現場にて水質調査を行いました。大阪北部のO&Dウッド校倉式床固工の設置現場で、床固工の上流部・構造物の水路部・下流部それぞれで採水を行い、銅の濃度を測定しました。また比較対象として、コシイプレザービング本社の水道水も分析しました。
調査結果
現場で採取された水は、すべて銅濃度が検出限界以下であり、水道水の基準値(0.020ppm)の約20分の1以下という極めて低い数値でした。O&Dウッドは薬剤処理を施した木材資材ですが、周辺の水環境に影響を与えることはありませんでした。
さらに、構造物周辺で採取した水の銅濃度は、一般に使用されている水道水よりも低く、非常に安全であることが確認されました。この結果は、O&Dウッドの保存剤が木材に強固に固着し、環境への溶出がほとんどないことを裏付けています。
03,土壌関係における安全性
兵庫県農林水産技術センターとの共同研究
兵庫県の畦畔(耕地の周辺に設ける土手)にマイトレックACQを注入した木材を1~3年の間、土壌の銅濃度に設置前と変動が無く、汚染の心配が無いことを確認しています。
04,環境への影響調査
設置1年~3年の経過調査
O&Dウッド設置後1年~3年の間に、兵庫県農林水産技術総合センターとの共同研究を実施しました。
❶土壌を分析した結果
1kg中に含まれる銅の量は基準値の約1/8でした
❷水質を分析した結果
1ℓ中に含まれる銅の量は基準値の約1/100でした
❸水稲への影響調査
木材保存剤が玄米に与える影響は確認されませんでした